ムカデの形態と駆除 
   ※不快害虫  
 ムカデとは多足亜門ムカデ綱に属する節足動物の総称。全世界で2800種、日本では約120種が知られている。土壌生物群の中の強者で、一般的に嫌われている動物です。
1 形態
ムカデ類の体は細長く頭部と多くの胴部につく一対の足を持っています。全てのムカデの顎肢(頭のすぐ後ろの胴に有る)には毒腺がありこの毒を用いて昆虫などの動物を捕らえて捕食しています。全ての種類が肉食で目の前の動くものに反応して攻撃します。
2 人間との関わり
ムカデには余り経済的な効果はなく、昔商家において客足が多い、縁起物として用いられたぐらいです。一部は漢方薬として(ごしょう)使用されていますが。一般的に食用として用いられたことは無いようです。戦国時代には、非常に攻撃性が高い、というイメージや、絶対に後ろに下がらないと、間違がった言い伝えから甲帝や刀の鞘などのデザインに用いられ旗差物にムカデを染め抜いた武田信玄の軍の金掘り衆(ムカデ衆)などがあります。現在人間がムカデを意識するのは夜間家の中に入り込み気がつかないうちに布団や靴の中にいて、ふいに喫まれる時です。激しい痛みが伴いこれがムカデを怖がる理由となっています。
3 ムカデの防除
毎年、時期が来ると家の中でムカデが出没する家の床下を点検させてもらうと、ムカデ が潜んでいるのを目にします。家の外でも敷石下、石ころの下、草むらの木株の根元等 の薄暗くて少し湿ったところに潜んでいます。屋外を含めて数メートルの範囲の薬剤散布が必要で、効果を挙げるために適切な薬剤選択が必要です。2~3日の晴天の日を選ぶことも大切です。
屋外の石の下や、石垣の隙間があれば其処も薬剤処理をします。
ムカデの夜間の行動半径の広さを考えるなら、床下の散布も必ず行う必要があります。
家の周囲の清掃と片付けを行うことはムカデの生息場所をなくすことになり防除後の ムカデのいない快適な環境を保つことにつながります。

毎年ムカデが出てくるのであればプロの知恵と技術を活用する時期かもしれません。